【観戦力を養おう①】試合前のチェックポイント

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「試合前のチェック」で試合がもっと楽しくなる!

こんにちは、ロジカルMMAです!

ロジカルMMA
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今回は新しいシリーズを書き始めます!その名も「観戦力を養おう!」講座です。

これは、自らのMMA経験と20年に渡る観戦歴で培った観戦を楽しむコツを紹介するものです。
この講座を読めば観戦の楽しみが倍増するはずです!

最初のお題は「試合前のチェックポイント」です。
学校の勉強で言えば予習のことです。この予習をするかしないかで試合の見え方は全然違うので必ずチェックしておきましょう。

試合前のチェックポイント
  1. チェック1.:選手に関する情報
    1. 1. ”バックボーン”&”タイプ”
    2. 2. ”状態”&”状況”
    3. 3. 体格差
  2. チェック2.:試合条件の情報
    1. 1. ルール
    2. 2. 競技場の形状

チェック1.:選手に関する情報

1. ”バックボーン”&”タイプ”

選手がレスリング出身なのか、キック出身なのかという「バックボーン」調査と、グラップラーなのかストライカーなのかという「タイプ」調査です。
それを抑えておくとその選手が何を仕掛けたいのかが分かります。
特に、グラップラーなのに打撃ばかり仕掛けたり、ストライカーなのにタックルのフェイントを頻繁に仕掛けていると、それらの攻撃は得意技に繋げるための餌であることが分かります。

2. ”状態”&”状況”

特に影響があるのは、前の試合からの試合間隔、ジム等の練習環境の変化、オファーを受けてから試合までの日数等です。
参考程度ではありますが試合間隔は3~6ヶ月程度が適度で、それより短いと疲労やダメージが抜けず、逆にそれより長いと感覚が鈍ります。
オファーからの日数は1ヶ月以上が望ましく、それより短いと減量、コンディショニング、調整、研究等が疎かになりやすいです。
選手本来の地力にこれらの要素を足し算/引き算して当日の実力を推測することができます。

3. 体格差

選手同士の「体格差」もチェックポイントです。
同階級でも両者の体重は異なります。
※同階級でも体重が異なる理由は、減量からのリカバリーによるものです。詳細は「【ロジカル講義】ちゃんと答えられる人は少ない!?減量の目的とは」参照。
通常体重(減量をしていない状態)が大きい選手の方がリカバリーしろを多くとれるので、試合当日は体重が重くなります。
例えばフェザー級(65.5kg以下)の試合の場合、片方の選手がこれまでずっとライト級(70.3kg以下)で試合をしてきた選手であれば通常体重は大きくリカバリーしろも大きいはずなので、試合当日はこの選手の方が体重が大きく体格的に有利になります。
試合前に向き合ったときに明らかに同体重とは思えないケースもよくあるので、注目すると結構面白いです。

チェック2.:試合条件の情報

1. ルール

一つ目の「ルール」について言うと、顔面肘打ちの有無が挙げられます。
この違いによって攻撃があたりにく安全な距離感が大きく変わってきます。
顔面肘打ち無しルールでは、顔を相手に思い切り近付けることで振りかぶったパンチが当たりにくくなり安全エリアを確保できますが、顔面肘打ち有りルールになった途端に、相手に顔を近づけるほど肘打ちの恰好の餌食となってしまうのです。

safe_area
ですから、顔面肘有りルール未経験者はいつもの癖で超接近戦になったときに、相手の肘を意識して戦うことができるかがポイントになってくるのです。

また、グラウンドでの顔面キックの有無も重要なポイントです。
グラウンド顔面キック有りルールだと下の選手は特に不利になります。
特に立ち上がり際の四つん這いの体勢(所謂「四点ポジション」)では相手のサッカーボールキックの餌食になります。

例えばグラウンド顔面キック無しルールでは、A選手がスタンド状態、B選手が四つん這いの状態だと、A選手はB選手に有効な打撃を与えるのが困難です。
なぜならA選手が四つん這いのB選手を攻撃するには自らしゃがみ込んでパンチしに行かなくてはならないからです。
このため四つん這いのB選手はそこまで危険な状態ではありません。

四つん這い1
しかし、グラウンド顔面キック有りルールになった途端に、A選手はB選手の顔面を蹴り飛ばすことができるのです、まるでサッカーボールを蹴るように!

四つん這い2
ですから、グラウンド顔面キック有りルール未経験者はいつもの癖で四つん這いになると、一発KO負けの可能性が非常に高くなります。

2. 競技場の形状

二つ目の「競技場の形状」ですが、要は”リング”か”ケージ”かということです。
リングの特徴は四角くコーナーがあることで、相手を追い詰めやすいことです。
一方ケージは比較的円形に近いので、相手がサークリングをしてくるとなかなか追い詰められません。

リング

左)リング、右)ケージ

また、ケージは金網製で硬いため、グラップリング(組技、寝技)で攻めたい場合、相手を押し付けてポジションを固めやすく、逆にグラップリングから逃げたい場合、金網に背中を付けることで踏ん張りが効いて倒れにくくもなります。
この攻防は既にメジャーになっており「ケージレスリング」と呼ばれています。
例として、リングで戦い続けてコーナーに追い込むステップが身体に染み込んでいるファイターがケージデビューすると、追い足の勝手が違い、また相手のサークリングに翻弄されて捕まえきれない等、競技形状の違いに戸惑ってしまうケースが多々あります。

 

ロジカルMMA
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以上、試合前には「選手の情報」、「試合条件の情報」を仕入れる大切さをお伝えしました。

ただこれはほんの一例でまだまだ多くのチェックポイントがあるので、少しずつお伝えしていきたいと考えています。
これから一緒に観戦力を養ってMMAの魅力を120%味わっていきましょう!

それでは明日もロジカルに!

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