試合中にチェックするポイントがわかると試合がもっと楽しくなる!【寝技 極め技(腕ひしぎ十字固め)編】
こんにちは、ロジカルMMAです!
「観戦力を養おう!」講座の第五弾で、引き続き「試合中のチェック」を紹介していきます。
前回から「寝技」について取り上げており、その中でも「ポジション」について説明しましたが、

今回は「極め技」を説明していきます!
構成が複雑になってきたので、以下にこれまでの「観戦力を養おう!」の項目をまとめておきます。
- 「観戦力を養おう!①」:試合前のチェックポイント
- 「観戦力を養おう!②」:試合中のチェックポイント”選手編”
- 「観戦力を養おう!③」:試合中のチェックポイント”組技編”
- 「観戦力を養おう!④」:試合中のチェックポイント”寝技 ポジション編”
- 「観戦力を養おう!⑤」:試合中のチェックポイント”寝技 極め技(腕ひしぎ十字固め)編”(今回)

それでは頭の整理ができたところで、寝技の「極め技」について学んでいきましょう。今回は極め技の中でも恐らく最も有名な技、「腕ひしぎ十字固め」を紹介します!
極め技「腕ひしぎ十字固め」

腕ひしぎ十字固め
「腕ひしぎ十字固め」とは自分の股で相手の腕を挟んでロックし、伸ばして肘関節を破壊する技です。(上記写真参照)
この技はテコの原理を利用しているため、テコに必要な支点をしっかり作らないと全く効果が発揮されません。
支点を作るために股で腕をロックする動きが最も重要になってきます。
このため勢いよく仕掛けても極まらない技でもあります。
試合中もガッチリ入っていそうに見えるのになかなか極まらないシーンを見たことがあるのではないでしょうか。
腕ひしぎ十字固めが極まるポジション
腕ひしぎ十字固めが極まる代表的なポジションは以下の二つです。

くどいようですが、これら二つとも股で腕をロックすることが重要です。
1. ガードポジションで下になって(ボトムポジション)からの腕ひしぎ十字固め
一つ目のガードポジション(ボトムポジション)からの腕ひしぎ十字固めですが、まずは自分の股に相手の腕を入れることが必要であるため、両足で相手の胴体を挟んでから自分の足を相手の腕回りに登らせていく動きが必要となり、そこから腕ひしぎ十字固めを極めにいきます。

足を相手の腕回りに登らせてからの腕ひしぎ十字固め

このボトムポジションからの攻め(両足を相手の頭・腕の位置まで登らせる)については「”寝技 ポジション編” の”ポジション1: ガードポジション(ボトムポジション)”」をチェックしてください。
2. マウントポジションをとったとき
二つ目のマウントポジションからの腕ひしぎ十字固めですが、ガードポジション同様、自分の股に相手の腕を入れることが最重要となり、まずはマウントポジションをとりながら股を相手の腕に近付けるため、相手の胸の上に乗って相手の腕を股で挟み始めます(ロックし始めます)。

相手の胸の上に乗ってロックし始める状態
腕ひしぎ十字固めというと、最後の極めの形、つまり極める側が寝っ転がった体勢(最初の写真の状態)を思い浮かべてしまいますが、実は寝っ転がる前の段階でロックができているか否かが技の成功率を支配します。

寝っ転がる前に極め始める(ロックし始める)
だから、プロレスの展開でもよく見られるような最初から寝っ転がった極め方をしてしまうと股でのロックが疎(おろそ)かになるため、この技は極まりません。
逆にディフェンスする側からしたら、相手がマウントポジションでしっかりロックがなされていない状態で寝っ転がろうとしたときに腕を抜けばエスケープできます。

僕も先生から「腕ひしぎは上で極めろ」とよく言われたものです。
本当にガッチリ極まるときはマウントポジションの状態で極まり始めている(ロックし始める)ので、よくチェックしてみてください。
以上、「腕ひしぎ十字固め」を紹介しましたが、次回は「三角絞め」を紹介していきます!
それでは明日もロジカルに!
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