格闘技ではなぜ減量をするのか
こんにちは、ロジカルMMAです!
今回は減量について書きます。
突然ですが皆さん、格闘技で減量する目的は何だか答えられますか?
文字通り体重を減らすため?では何のために体重を減らす?
この簡単な質問に答えられえない人って結構いるのではないでしょうか?
職場では稀に格闘技の話になることがありますが、その中でスポーツ好きの上司と食事中にこんな会話をしました。

格闘技って他のスポーツと違って減量あるから大変だよなー。

格闘技の宿命でもありますよね。

でも減量したら、脂肪も落ちるけど必要な栄養素とかも一緒に抜けちゃうから結構辛いよな?

まあそれはそうですけど、相手の選手も一緒ですからねー。

え?それだったらそもそも両者減量しなくていいってことにならんか?普段80kgある選手が70kgまで減量するなら、二人とも80kg級で試合すればいいんじゃん!

あ、そう考えるんですか。。。じゃあ普段90kgの選手が80kgまで減量してきたら不公平だと思いませんか?

は?普段90kgの選手が80kgまで減量したらそりゃ80kgだろ。
そもそも、90kgの選手は90kg級でやればいいだけだし。いずれにしても試合当日は80kgの選手と80kgの選手が戦うってことだけだろ?

そう考えてたんですか。。。少し話変えますが、格闘技の試合って前日計量が基本なんですが理由は分かりますか?

そりゃ時間的に余裕持たせるためだろ、当日計量してアウトだったらどうすんのよ?

もちろんそれもあるけど一番は「リカバリー」のためですよ、だって普段90kgの人が80kgまで減量してカッピカピのガッサガサの状態で試合できますか?
1日かけてしっかり水分、栄養素を取り入れて試合に臨むんですよ。

!!!じゃあ試合当日って80kgじゃないの???80kg級なのに80kgじゃないの???

(That’s Logical !!!)
その通りです、競技にもよりますが例えば日本のMMAだと大体1日で1割程度体重が戻ります。例えば80kg級だったら試合当日は88kgぐらい。

マジかよ。。。聞けば当たり前なんかもしれんが、全く考えてなかった、かなり勉強になったわ。ちなみにお前から勉強させられたの初めてだわ。。。

。。。さらに言うとMMA先進国のアメリカでは2割程度体重が戻りますが、これを技術の進化と捉えるのは少し怖いですよね、80kg級の選手だったら1日で16kg増量することを想像すると腎機能等への影響も心配ですよね。

MMAぶっ飛んでるわ。。。
ほぼ過去の会話で構成してしまいました(笑)会話にもありましたが減量の目的は以下の通りです。
「リカバリー」しろを作って、その階級の重量をなるべく大きく上回ることで、体格面でより優位な状態にするため。
タイトルの解答は、減量は体重を「増やす」ためでした!
ただ過度な減量、リカバリーは腎機能への悪影響も懸念されており、近年では水抜き減量を制限する新たな減量手法「ハイドレーション」を導入するMMA興行も一部で出てきています。いくら試合で勝てても最後に病気にノックアウトされるのは嫌ですしね。
それでは明日も健康に、そしてロジカルに!
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