【ロジカル講義】MMA世界史 Vol.1~喧嘩のような競技からのスタート~

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総合格闘技はどのように生まれたのか

こんにちは、ロジカルMMAです!

今回はMMA世界史の第一編を書きます。
しかし歴史というのは諸説あったり、MMA世界史を本当に突き詰めると学問になってしまうので、

ロジカルMMA
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このシリーズでは情報の精度には重きを置かずにあくまで僕の認識で書いていくので微妙なズレ等はご承知おきください。

総合格闘技の前身

「MMA」という言葉が格闘技ファンに定着し始めたのは2000年代前半で、世界のMMAの中心が日本(PRIDE)にあった頃だと記憶しています。それ以前にももちろんMMAは存在していましたが、主に「総合格闘技」と呼ばれていました。総合格闘技はMMAとニアリーイコール、大体同じと考えてよいと思います(微妙な違いについては後述します)。

では「総合格闘技」は最初から「総合格闘技」として生まれたのでしょうか?答えはNOです。
辿ればキリがない様々なルーツを経て総合格闘技に行き着いたわけですが、その前身としては「NHB」、「バーリトゥード」、「異種格闘技」等があります。

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異種格闘技の試合の様子

NHB(No Holds Barred)・バーリトゥード

NHBとバーリトゥードは、直訳すると「制限なし」つまり「何でもアリ(の格闘技)」となります。ちなみに「NHB」が英語なのに対して「バーリトゥード」はブラジル等で使われるポルトガル語です。
ここでMMAも「何でもアリの格闘技」では?との疑問が出てくるかと思いますが、実際には噛み付き、金的攻撃、髪を引っ張る等の行為は明確に禁止されているため、本当の意味で何でもアリではありません。

異種格闘技

「異種格闘技」ですが、これは「NHB」や「バーリトゥード」のような格闘技の種類というよりは「異種の格闘技選手が行う試合」というマッチメイク、構図のことです。例えば「ボクサーvs柔道家」とか「空手家vs力士」の試合のことで、何でもアリの試合ではあるけどボクサーはパンチに偏った攻撃、柔道家なら投げ技や絞め技に偏った攻撃が主な展開となることです。しかし現代MMAに至る過程で打・投・極の融合が飛躍的に発展したことにより、ボクサーは力強い投げ技を使えるようになり、柔道家は高精度なパンチを使いこなせるようになったのです。

このように、総合格闘技の前身はルールとしては何でもアリだったり、構図としては自分の得意な技術に偏って戦う試合でした。それが時代の流れとともにルール整備、技術革命を繰り返すことによって総合格闘技になったのです。

総合格闘技とMMAがニアリーイコールである理由

最後に、総合格闘技とMMAがなぜイコールではなくニアリーイコールかについて説明します。明確な定義はないかもしれませんが、総合格闘技は総合格闘技黎明期から現代の所謂MMAまでを広義的に指すのに対し、MMAは2000年頃以降の打・投・極の融合がより高度になった総合格闘技を指します。
余談ですが、現代では打・投・極が継ぎ目なく繋がる高度な総合格闘技をMMA(Mixed Martial Arts=混合された格闘技)ではなくMMA(Melted Martial Arts=溶け込んだ格闘技)と表現されることもあり、進化につれて打・投・極が各々独立したものではなくより一体化に近づいていることが分かります。

今回はMMAのルーツを掘り返してみましたが、次回以降ではそれらがどのような歴史を経て技術体系が発展してきたかを紹介していきます。

それでは明日もロジカルに!

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