桜庭和志選手のロジカル紹介
総合評価 | ★★★★☆ |
---|---|
打 | ★★★☆☆ |
投 | ★★★☆☆ |
極 | ★★★★★ |
※評価方法:選手が全盛期のときに、その当時の世界最高峰の興行に出場した際の評価(世界最高峰の興行に出場していない場合は、出場したと仮定した評価)
こんにちは、ロジカルMMAです!

選手名鑑4人目は、日本MMA界で最大の功労者とも言える「桜庭和志」選手を選びました。
この選手がいたからこそ日本のMMA市場が盛り上がり、MMA技術が発展したと言っても過言ではありません。
世界的にもレジェンド扱いされています。
桜庭和志選手とは
桜庭 和志(さくらば かずし)
- 生年月日:1969年7月14日
- 出身:日本
- 身長・体重:180cm・85kg
- バックボーン:レスリング
- 戦績:46試合中26勝17敗1分2無効試合
タイガーマスクに憧れレスリングを経てプロレスラーの道を歩んでいた桜庭選手ですが、UFCの日本大会「UFC Japan」でMMAデビューを果たすと、対戦相手で黒帯柔術家のマーカス・コナン選手にいきなり一本勝ちを収めました。
当時のプロレスラーはグラップリング技術が皆無のような存在でしたが、その中で桜庭選手は黒帯柔術家というグラップリングのスペシャリストとも言える存在に一本勝ちを収めた事実は当時衝撃的でした。
さらにこの試合後のマイクでは、プロレスラーがMMAでは勝てない現実を皮肉って「プロレスラーは本当は強いんです!」と宣言し、日本プロレス界、MMA界の救世主役となりました。
PRIDEでの活躍
直後に日本で爆発的人気を誇った「PRIDE」に参戦し連戦連勝を重ねましたが、桜庭選手の功績は何と言ってもグレイシー一族との戦いです。

左上)ホイラー・グレイシー、右上)ホイス・グレイシー、左下)ヘンゾ・グレイシー、右下)ハイアン・グレイシー
グレイシー一族はグレイシー柔術と言われる彼らが発展させた柔術技術を駆使して、MMA史上でも歴史に残る快進撃を見せてきました(詳細は【ロジカル講義】MMA世界史 Vol.2参照)。
そのグレイシー一族がPRIDEマットにも乗り込み、当時柔術の概念がほとんどなかった日本人MMAファイターを次々に葬ってきました。
その歴史的快進撃を返り討ちにしたのが桜庭選手でした。
ホイラー・グレイシー選手、ホイス・グレイシー選手、ヘンゾ・グレイシー選手、ハイアン・グレイシー選手等、日本人では勝てない存在とさえされてきたグレイシー一族を次々としかもグラップリング勝負でも優位に立ち撃破したことで、今度は世界中からその首を狙われるようになりました。
その後はヴァンダレイ・シウバ選手、ミルコ・クロコップ選手等ストライカーの台頭(詳細は【ロジカル講義】MMA世界史 Vol.3参照)、強豪との連戦、自身のダメージ蓄積等もあり、黒星が目立つようになりました。
UFC殿堂入り
しかし今でも功績は称えられ、世界でも50人前後しかいないUFC殿堂入りを果たしており、日本MMA界のみならず世界のMMA界でも賞賛を受けていることが分かります。
2021年5月現在、51歳となった桜庭選手はMMAの試合から遠ざかり、グラップリングに特化した興行「QUINTET」を主催(自らも参戦)したり、プロレスラーとして第一線で活躍しています。
QUINTET 公式サイト:https://www.quintet-fight.com/
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今後はMMAの第一線で戦うことはないと思いますが、その功績故に発言力は相当なものであるため、今後のMMA興行のあり方、技術の発展、後進の育成、ルール整備等、何らかの形でMMAと関わっていくものと考えています。
今後の桜庭選手の動向にも注目していきたいと思います。
それでは明日もロジカルに!
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