【選手名鑑】堀口恭司

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堀口恭司選手のロジカル紹介

◆全盛期(2014年~)の評価
総合評価 ★★★★★
★★★★★
★★★★☆
★★★☆☆

※評価方法:選手が全盛期のときに、その当時の世界最高峰の興行に出場した際の評価(世界最高峰の興行に出場していない場合は、出場したと仮定した評価)

こんにちは、ロジカルMMAです!

ロジカルMMA
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選手名鑑6人目は、「史上最強のMADE IN JAPAN」と呼ばれる「堀口恭司」選手です。

堀口恭司選手とは

 

プロフィール

 堀口 恭司(ほりぐち きょうじ)

  • 生年月日:1990年10月12日
  • 出身:日本
  • 身長・体重:168cm・61kg
  • バックボーン:空手
  • 戦績:32試合中29勝3敗0分0無効試合

 

堀口選手は歴代日本人MMAファイターでパウンドフォーパウンド最強の選手です。
まず、そう言われる根拠となる実績を列挙します。

修斗戦績10戦9勝1敗で、元60.0kg級世界チャンピオン。
(修斗唯一の敗戦はデビュー7戦目で当時チャンピオンクラスの上田将勝戦で、かなり僅差の判定負け。)
UFC戦績8戦7勝1敗。
(UFC唯一の敗戦は当時の絶対王者デメトリアスジョンソン戦。)
RIZIN戦績11戦10勝1敗で、バンタム級チャンピオン。
(RIZIN唯一の敗戦は朝倉海戦だがダイレクトリマッチで1RKOで圧勝してリベンジを果たしている。)
BELLATOR戦績1勝0敗で、バンタム級チャンピオン。

 

ご覧の通り出場したほとんどの興行でチャンピオンに輝いており、世界最高のMMA興行「UFC」ではチャンピオンになれなかったもののタイトルマッチまで辿り着いており、他のトップ日本人MMAファイターに対して頭一つ抜けている存在です。

堀口選手の強み

堀口選手の特徴は何と言っても、遠目の間合いから一気に踏み込んで距離を詰めて放つストレートです。
動画を見れば分かる通り、とにかく踏み込みが速すぎて対戦相手は対応できないほどです。

ストレート

また、遠目から飛び込んでパンチを得意とする選手はそれに頼るあまり接近戦を苦手とする場合が多いのですが、堀口選手の凄いところは接近戦でも一発KOできる正確なフックを備えているところです。

さらに、打撃ばかりが目立ちますが組技、極め技も世界レベルで見ても弱い方ではありません。
対戦相手は堀口選手との打撃勝負を避けたいため、組技、寝技に持ち込もうとしますが、組技、寝技の展開でも返り討ちにされてしまう試合はこれまでいくつもありました。

さらにスタミナ、集中力も抜群で、持久戦にもつれこんでも堀口選手が不利になる状況はほとんどありません。

ここまで書いてきた通り、堀口選手には特に弱点はありません。

ロジカルMMA
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強いて言えば以下の2つでしょうか。

 

2つの弱点

1. 打撃に対応できるレスラーに(比較的)弱い

実際の対戦相手では、UFCで唯一敗れた「デメトリアス・ジョンソン」選手や、勝利した相手の中で最も苦戦した相手の一人「ダリオン・コールドウェル」選手が挙げられます。

デメトリアスジョンソン&ダリオン・コールドウェル

左:デメトリアス・ジョンソン・右:ダリオン・コールドウェル

この選手達は、打撃によるダメージを負いにくく、打撃を最大の武器とはしていないがそれなりに打ち合える「打撃に対応できる」選手で、テイクダウンで、相手をグラウンドに持ち込み削って、隙あらば極めていくのが勝ちパターンの選手です。
(この2選手のタイプは細かくは異なりますが、ここでは大分類として同じタイプとして扱います。)

堀口選手は打撃を最大の武器としているので、「打撃に対応できる」選手と対戦すると相手をフィニッシュする術が激減してしまいます。
そしてフィニッシュできずにいると、今度は相手のテイクダウンの餌食になります。
堀口選手は寝技のディフェンスもかなり強いのでフィニッシュされる可能性はかなり低いのですが判定では負ける流れになります。

MMAはものすごい早さで進化を遂げているため、今後「打撃に対応でき」かつ強力なテイクダウンを持つ選手はゴロゴロ出てくるので、そういった選手との対戦は危険と言えます。
とは言っても世界的なトップレスラーであるコールドウェル選手ともやり合えたため、堀口選手強しの印象は変わりません。

2. 「踏み込んでの打撃が最大の武器」であること
ロジカルMMA
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前述の通り「踏み込んでの打撃」だけでなく接近戦も強い選手であることは先に断っておきます。

何故「踏み込んでの打撃が最大の武器」であることが弱点になり得る可能性があるのかを説明していきます。

この手の打撃は速さが命になります
タイミングや間合いの取り方も欠かせないのですが、それでも最も欠かせないのは速さです。
速さは練習や作戦等ではどうにもならない部分があり、持っている身体的性能で決まってしまいます。
このため、加齢と怪我によるフィジカル劣化によって速さを失うとどうにもならなくなります。

また「踏み込んでの打撃」は対策をされるリスクも高いです。
「踏み込んでの打撃」は、遠目から想定以上の速さかつ想定外のタイミングや軌道で放たれるため、対戦相手は対応できなくなるのですが、研究によってタイミング、軌道のパターンを洗い出し想定されてしまうと、ヒット率は落ちてしまいます。

実際に数少ない敗戦である「朝倉海」選手との試合では、朝倉選手が堀口選手の踏み込みのパターンを相当研究し、踏み込んでから対応するのではなく踏み込みを予測しながら戦い、堀口選手が踏み込んだタイミングに見事にストレートをドンピシャで合わせ、朝倉選手が1RKO勝ちを収めています。

とは言ってもその後のダイレクトリマッチでは、堀口選手は踏み込みに頼らずカーフキックを連発し1RKO勝ちを収めていますので、「踏み込みだけの選手」ではないことは強調しておきます。

 

弱点紹介が長くなりましたが、あくまでも強いて言えばの弱点であって、基本的に世界最高レベルにいる選手であることに間違いありません。

そんな強い選手である堀口選手は当然国内では熱狂的なファンが多数いますが、強さ以外にもプロフェッショナリズムの高い人間性にも注目が集まり尊敬の対象にさえなることも多々あります。

堀口選手の人間性

堀口選手は負けたときに言い訳をしません。

そして試合前や試合後にも必要以上に相手を貶(けな)すようなこともしません。
完全に出来上がった強い自分の軸があり、相手どうこうではなく常に自分を高めることしか考えていない印象を持ちます。

また、試合前もほとんど緊張しないと言います。

一度目の朝倉選手との試合で敗戦した堀口選手は、膝の靭帯断裂および半月板損傷で全治約1年の怪我が判明し戦線からの離脱を余技なくされます。
そして復帰初戦がいきなり二度目の朝倉選手の試合となりましたが、
「100%は戻っていない」
と正直に話しつつも、それでも緊張していない様子が報道されました。

その理由については
「アホだからじゃないですかね(笑)」
と笑い飛ばしていましたが、本当にそれぐらいにしか気負っていないのでしょう。

膝の怪我は致命的な場合が多く、これをきっかけに負けが込んでくる選手も珍しくありません。
実は僕も「膝やってしまったから堀口選手は終わった」と思っていました。
しかし、そんな僕の凡人的推測は遠く及ばず、二度目の朝倉戦ではカーフキック連発で圧勝しました。

ロジカルMMA
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ついついそのフィジカルに目が行ってしまいますが、堀口選手の最大の武器は並外れたメンタルなのかもしれません。

また、一番の趣味は釣りやキャンプということで、アメリカ在住の堀口選手は帰国時にはよく一人で釣りやキャンプに行ってリラックスをしているようですが、個人的にはこの辺の自然少年な感じが好感持てます。

 

以上、史上最強のMADE IN JAPANの堀口選手を紹介しました。
常にどの興行でもトップ街道を走り続ける堀口選手に今後も全く目が話せません。
今は日本のRIZINを主戦場としていますが、UFCで通用しなくて日本に帰ってきたわけではないため、UFCやBELLATOR等の世界最高峰の舞台への再出撃も期待してしまいます。

今後も、日本が誇る最強MMAファイターの一戦一戦をじっくり堪能させて頂きます。

 

それでは明日もロジカルに!

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